【 イラストレーター : _an|アン 】Orbital2とペンタブを併用!手元を見ずに作業でき、身体への負担が減る?
フリーランスのイラストレーターとして絵を描いています。
企業案件を中心に、コミッションや原画の受注依頼もおこなっています。
最近は「竜とそばかすの姫」の上映応援カウントダウンのイラスト制作に携わりました。
映画が持つ雰囲気を皆さんにお伝えできるよう様々な要素を取り入れたので、ぜひ映画とあわせてご覧いただければと思います。
クリエイティブソフトはAdobe Photoshop 2022とCLIP STUDIO PAINT、FireAlpacaを使用しています。
クリエイティブソフトによって着彩の仕上がりが異なってくるので、どういった作品を制作するかによって現在は使い分けています。
例えば、しっとりとした色合いの絵を描きたいときはAdobe Photoshop 2022で、ぱきっとした絵を描きたいときはFireAlpacaを使用しています。
CLIP STUDIO PAINTはその真ん中くらいの印象で、面白いカスタムブラシがたくさんあるので能動的に使い分けています。
フリーダウンロードできるブラシですと「アニメーター専用リアル風ブラシ 社内の人監修版」がお気に入りです。鉛筆のような風合いがあって、今までの制作でも使用しています。
また、一度に線が多数ひける「4本線ブラシ」や「万年筆風ブラシ」は、線を描き足す際に活用しています。
FireAlpacaを利用している理由は機能がスッキリしているからです。
必要最低限の機能しかないので、はじめに決めた色やイラストの全体的な雰囲気を最後までブレずに制作することができます。
その他にも、アナログ線画をスキャニングして整える作業に使用したりしています。
物心がついた頃から絵を描いていました。中学生時代は休み時間もずっと絵を描いている子どもだったので、高校ではデザイン・美術科のクラスで美術を中心に勉強し、美大へ進学しました。
文庫サイズのノートやB6サイズのクロッキー帳と紙やすり、コクヨの芯の太いシャープペンシルを持ち歩いてスケッチをよくしています。散歩に行ったときに河原を描いたり、友人をクロッキーしたりすることも多いです。
以前に描いたものを見返して自分の成長を確認したり、振り返りをおこなったりもします。
細かい部分を描く際に鉛筆の先を削るのに使用しています。
80番や100番程度の粗めの紙やすりです。
物語を感じる絵づくりを心がけています。キャラクターの仕草やモチーフの選び方など、そのイラストに一番しっくりくるものを探しています。どのような物語なのか想像しながら見ていただけますと嬉しいです。
機会があれば、コンセプトアーティストのような、企画の段階から制作に関わっていくようなお仕事に挑戦してみたいです。
また、真逆になりますが、もともとある作品の物語を読み解いてどのような表現にするのか考えることが好きなので、そういったお仕事は今後も続けていきたいと思っています。
今年の夏にPCを新調し、現在はiMac ( OS Monterey/24-inch/M1/2021 ) を使用しています。
以前使用していたMacbook Proも古い型ですが未だ現役です。ペンタブレットはWacom Intuos Pro Medium ( Model:PTH-660/K0 ) で、他アナログ画材を使用しています。
はい、基本的に作業は自宅でおこなっています。
アイディア出しやスケッチは、河原や近所の喫茶店などですることもありますし、常に手を動かしながら考えていることが多いです。
頭で考えて描き出すというよりも、クロッキー帳に描き出しながら整理していき「何を絵にするのか、絵にしないのか」を選んでいくようにしています。
仕事をする際は仕事に必要なもの以外は机の上に広げないようにしています。
天気が良いときは窓を開けていることも多いです。風が通るような環境で、ラジオやゆるやかなクラシックをかけて自分にとって心地よい環境づくりを心がけています。
また、窓辺の観葉植物も欠かせないもののひとつです。
癒されますし、絵の参考にもなってくれています。
頭を使うような事務作業やコンセプトシートづくりなどは午前中に作業し、午後から制作に没頭できる時間を確保しています。
また、作業通話アプリなどで絵を描く友人たちと一緒に話をしながら情報共有したり、勉強する時間も大切にしています。
基本的に絵を描くときに使用しています。
その他にはpixivFANBOXに差し込む写真を編集したり、バナーを作る際にも利用しています。
デジタルで絵を描きはじめてから、ずっとワコムさんのペンタブレットを使用しているんですが、常に安定して使える印象です。何かトラブルがあった際、丁寧に対応してくださるので、安心して使用できるのがワコムさんの製品を利用している理由のひとつでもあります。
液タブだと長時間作業で前傾姿勢になりがちなので、身体に負担のかかりにくい板タブを使用しています。以前は、Macbookと板タブを持ち運んで自宅外で作業を行うことも多かったので、そういった意味でも板タブはとても便利だと思います。
プレインストールのまま、特に変更していません。
ペンの後ろに消しゴム機能が搭載されているタイプなので、消しゴムのみ使用しています。
アナログ作画の癖でペン先を回す癖があるのでサイドボタンは誤って押してしまうことがあるんです。基本的にOrbital2を使う前は、キーボードのショートカットキーを使って操作していました。
ショートカットキーはデフォルトショートカットキーにあれこれ追加して、キーボードの左半分は常に使用している状態でした。右手側に板タブ、左手側にキーボードを置いて作業していましたが、長時間使用していると肘が痛くなったり、小指がつったりすることがよくありました。
左手デバイスの存在は知っていました。
絵を描く友人の何人かは液タブとテンキータイプの左手デバイスを使っていましたが、板タブを使用する自分にはあまり必要性を感じませんでした。
ここ2年ほど、自分の制作環境の改善を少しずつおこなっていたので、板タブに合う左手デバイスを探していました。
はじめて使用したときはたくさん機能を割り当てられるので、目一杯割り振りましたが、逆に機能が多すぎて覚えきれませんでした(笑)
アナログ作業とデジタル作業を交互におこなうことが多いので、純粋にOrbital2に触れる時間が少なかったことも関係しているかもしれません。
使用を始めてすぐは思わずキーボードに手がいってしまうので、キーボードを手元から離しつつ、フラットリングの簡単なスイッチ操作から覚えるようにしました。
使い込んでいくと作業効率化につながりましたし、上級者モードを使うことでブラシサイズの変更がより楽になりました。
また選択ツール関係の機能を一箇所に割り当てることで、全選択や選択範囲反転などの作業がとても速くなりました。
Adobe PhotoshopとCLIP STUDIO PAINTで共通のショートカットキーや機能は、Orbital2も同じ場所に割り当てることでより使いやすくなっています。
Orbital2の筐体は手に馴染んでちょうどよいサイズだと思います。
ジョイスティックを倒した際にフィードバックがありますが、個人的にはそちらのバイブレーションはもうちょっと強くてもいいかなと思っております。
持ち運びする際も手頃なサイズです。
よく使用する選択関連のツールをまとめてフラットリングに入れているので大活躍しています。PhotoshopとCLIP STUDIO PAINTを交互に使用することがあるのですが、切り替えもワンアクションでできるのでとても便利です。
着彩の際、細かくペン先のサイズを変更するのに使用しています。
ダイヤル操作でサイズ変更できるので作業効率がかなりアップしました。
ダイヤルの設定は、主にOrbital Engineモードを使用しています。
自分用に細かい設定が色々できて便利です。
手にすっぽりと収まるサイズで、感覚的に作業できる点が使いやすいと感じました。
また、手元をまったく見ず作業できることで、身体への負担が減ってよかったなと思っています。
先ほどもお伝えしましたが、上級者モードを使用したペンサイズの変更がとても便利です。
また、デジタル描画ならではの「戻る」や「進む」も設定しておけばコマ撮りのアニメーションのようにダイヤル操作で確認できるのがいいですね。
現在、よく使用するツールをたくさん割り当てているので、少しずつ厳選してより自分にあった左手デバイスにカスタマイズしていけたらと思っています。
Orbital2を使用して、たくさんの機能をより感覚的に使用することができるようになり作業効率が上がりました。身体への負担も軽減でき、より楽しく絵を描ける環境になったと感じています。自分に必要な機能から簡単に追加・削除できるので、自分仕様にしやすいデバイスです。気になっている方は、ぜひ一度お試しいただければと思います。
▼ _anさんのオリジナルプロファイル
「CLIP STUDIO PAINT」と「Adobe Photoshop」にて、お使いいただけるプロファイルをご提供していただきました!
Macをお使いの方は
こちら
※クリエイターの方からいただいたプロファイルのみを配布しているため、OSやキーボード配列によってはプロファイル配布がないものもあります。
ご了承ください。