2021/12/10

【 イラストレーター/アパレルデザイナー : 12stairs|トゥエルブステアズ 】Orbital2とペンタブを併用することで制作時間の短縮に!

【 今回のクリエイター 】
12stairs|トゥエルブステアズ

某企業に勤めながらイラストレイター、アパレルデザイナーをしています。トリプルワーク?です。
SNS上でのイラストの活動は2015年くらいから。同人イベントに参加したり、文庫の装画を担当したりしていました。

Twitter:12stairs
Pixiv:12stairs

【 普段のクリエイティブ作業 】
ー 普段、どんな活動されていますでしょうか?

SNS上で少女と花、猫を好んで描いてアップしています。関東での同人活動で色々なイベントに参加、最近では山田悠介先生の文庫の装画も担当しました。また、クライアントからのアパレルデザインやコラボレーションなどもしています。

ー どのようなイラスト制作に携わられていますか?また利用されているソフトも教えてください。

主に花と少女が題材の制作に携わっています。
クリエイティブソフトは、CLIP STUDIO PAINT EXとAdobe Photoshopを使用しています。

ー イラスト制作において、「花と少女が題材の制作に携わっています。」とのことで、携わった制作のなかで特に印象に残ったものを何ですか?またその制作にて工夫した点などありましたら、教えてください。

かつて手描きによる布地染色をしていたのですが、ほぼ花や植物ばかり何年も描いていたせいか手癖になっております。描いていて安心しますし、安らかな気持ちになれます。
文京区にあります小石川植物園が昔からとても好きな場所でして、特に梅花空木の咲く場所が好きで、この白い花――梅花空木のモチーフの少女絵は気に入っています。

山田悠介先生の「種のキモチ」は、この世にはない黒い花が題材だったのですが、お話の内容に反して可愛く描いてしまえ!と思い、黒い花をバックに、口元に手を添えた上目遣いの少女を描かせていただきました。

ー イラストを描き始めたのはいつ頃ですか?またきっかけを教えてください。

物心ついた頃から絵を描くのは好きでした。服飾の専門学校在学時にファッションイラストやデザイン、制作で幾つかの賞を頂いたのが今のスタイルのきっかけです。

ー イラストを描く上でのこだわりのポイントはありますか?また、皆様に見ていただきたいポイントなどありましたら教えてください。

髪や瞳の表現と余白の存在感です。

ー 「髪や瞳の表現と余白の存在感」をこだわっているとのことですが、どういった表現や気持ちなどが込められていますか?

髪や瞳の描き込みに関しては年数と共に細かくなっていきました。ただもう自分が描いていて気持ちが良いかどうかの感覚だけです。これからも変化の余地はまだまだ感じます。ただちょっと時間が限られているのが困ったところです。

余白というか背景なのですが、言葉にするのは難しいのですが、より人物と添える花、猫たちを透明に描けるか、優しく安らかに描けるかといったところがたぶん一貫するテーマだと思うので、際立たせる白、という感覚でしょうか。

ー イラストを描くための自己トレーニングなどしていますか?

特に意識してはいませんが、描いている時以外でも起きている時はいつも考えてイメージしていると思います。あとたまに多大に影響を受けました日本画の美人画を観て、初心にかえったりします。

ー イラスト制作やクリエイティブを制作する上で、今後挑戦したいことはありますか?

服やアクリル画での個展は何度もやってきたのですが、デジタルでの少女画の個展はしたことがないので目指したいと思っています。

【 12stairsさんの作業環境 】
ー 普段の作業環境を教えてください。

「iMac 27インチ」と「Cintiq 13HD」、「iPad」を使っています。
またソフトはCLIP STUDIO PAINT EXです。たまにAdobe Photoshopで調整をします。
傍にipadで過去絵を置いて比べたりします。

ー 作業環境において、こだわっていることや欠かせないものはありますか?

椅子です。ハンス・J・ウェグナーのPP503を長年使っています。
ハンスウェグナーは世間的にはPP250が有名です。個人的にはPP701が最高なのですがお高いもので、今でこそこれ系のデザインは至る所で目にしますが源流はこれだと思います。座面と背もたれのあり方に人体への影響の秘訣があるらしくずっと座っていられます。

ー ペンタブレットの使い心地はどうですか?

線画作業の全般でペンタブレットを使います。ワコムの「Bamboo」から始まって現在の「Cintiq 13HD」になりますが、ワコム一択です。微調整加減がとても良いです。

ー ペンタブレットを利用するメリットはなんですか?

絵をデータ化するようになってつくづく思いますが、片付け作業がゼロになって圧倒的に楽になってもう戻れないです。

ー ペンにショートカットキーを割り当てていますか?

ブラシサイズの拡大縮小の両方のショートカットキーを割り当てています。

【 Orbital2について 】
ー 今まで左手デバイスを使ったことがありますか?

今までほぼ頬杖をついて描くことがクセになっていたので、使う予定はありませんでした。
頬杖をついて描くと、椅子の背もたれと肘おきが一本になっていて、この姿勢で何時間でもいられるほど、一番リラックスした姿勢です。

ー Orbital2を使ってみていかがでしたか?

やはり最初は違和感があり効果をあまり期待していませんでしたが、慣れてくるとコマンドの入る感触(感触として直感的に心地よい操作感)が逆にクセになってきました。

またOrbital2のダイヤルや筐体の大きさはちょうどよいと思います。

ー 「直感的に心地よい操作感」は、どういった操作を行っている際により感じますか?

スティックを倒した時のブルっとした感覚や回転させた時の感覚のちょうど良さは直感的でとても良いです。

ー Orbital2の一番使い勝手が良かった機能はありますか?

ブラシサイズと拡大縮小を回転でスムーズにできるところです。ツール上で数値を探すよりこちらの方が直感的で良かったです。

(Orbital2に同梱されている推奨プロファイル「CLIP STUDIO PAINT」の内容になります。)

ー またOrbital2とペンタブを併用した際の使い心地・使い勝手はいかがでしたでしょうか?

幅が広がったように思います。Orbital2をインストールするまで実はあまりCLIP STUDIO PAINTの機能をフルに使い込んでいないことに改めて気が付きました(笑)塗りつぶしやUNDO、自動選択やスポイト、その他もろもろ。それらをOrbital2に振り当てることで確実に幅が広がったと思います。確実に併用して慣れることで時間の短縮につながると思いました。時間は有効に使ってこそですからね。

ー Orbital2のおすすめの設定方法や便利な使い方はありますか?

あまりレイヤー名の区分などせず、最初に線画を一発決めてからは直感的に塗り重ねていく方なので使うコマンドは結構限られてきます。
自分は拡大縮小と色鉛筆ツール、丸ペンツール、消しゴムのブラシサイズがほぼです。カスタマイズしようかと思ったのですがデフォルトのままで充分作業効率の改善を感じることができました。

(Orbital2に同梱されている推奨プロファイル「CLIP STUDIO PAINT」の内容になります。)

ー Orbital2とペンタブレットを併用した際、どのような制作に作業効率を感じましたか?

根幹の線画作業においてです。慣れてくるとペンタブの行き来のコンマ数秒がなくなるだけでより作業が直感的なったことを実感できると思います。

ー Orbital2を今後こう活用したい・してみたいなどありましたら、教えてください。

カスタマイズの幅がかなりあると思いますので、これから先、絵の幅を広げていくと同時に割り振っていける楽しみがあると思います。
現時点で幾つかの仕事を並行して行っているので、ダブルワーク時代に作業効率をあげることができるツールが開発されることは嬉しい限りです。

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