2020/05/01

【 YouTuber : Rec Plus 】
第2弾 革新的な編集デバイス「Orbital2」をいろんなソフトで実際に使ってみた!

【 今回のクリエイター 】
れっくぷらす | Rec Plus

『Share Interest』(楽しさの共有)をテーマに映像制作・カメラ・旅・アウトドアなど、クリエイティブな情報や体験を発信。After EffectsやPremiere Proを使ったチュートリアルを始め、様々な動画を配信している【 Rec Plus 】を運営。
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【 Orbital2をいろんなソフトで使ってみた! 】

今回は、Orbital2を使いながら、各クリエイティブソフトのショートカットキーを説明していこうと思います。
※以下文言に関して、動画とは違う表現方法で記載しております。

― Final Cut Pro

Adobe Premiere ProやDaVinci Resolve と似たようなプロファイル配置になってます。
Orbital Engineには、「コマ送り」や「リップルトリミング」など、Flat Ringには、「再生/停止」や「速度変更」などを登録しています。

[ Orbital Engine ]

まずは、「取り消し/やり直し」。
スティックを上に倒すと「取り消し/やり直し」があるのですが、ここには「command + z」と「command + Shift + z」を登録しています。
例えば、クリップを誤って削除してしまった場合に、上に倒して「取り消し/やり直し」を選択し、左に回すと「やり直し」右に回すと「取り消し」のショートカット を実行します。

次に「コピー&ペースト」。
右上に「コピー&ペースト」を登録しています。
例えば、クリップを選択して、左に回してコピーします。移動させた再生ヘッドの箇所で右に回してペーストを実行します。簡単に操作ができます。

カット編集には欠かせない「リップルトリミング」。
Premiere ProのようにFinal Cut Proにはショートカットがないのようなので、プログラムマクロを組んで実現しています。
例えば、カットしたいところにブレードを入れます。そして再生ヘッドを動かしながら、カットしたい部分(再生ヘッドよりも左にあるクリップ)まで来たら、右下に倒して「リップルトリミング」を選択し、左に回します。
逆にカットしたい部分が再生ヘッドの右側にある場合は、右に回すことでリップルトリミングを実行します。

[ Flat Ring ]

まずは、「ブレード/全ブレード」。
こちらはキーローテーションにて「command + b」(ブレード)と「command + Shift + b」(全ブレード)を登録してます。
例えば、「ブレード」は、再生ヘッドを動かしながら、ブレードを入れたい部分で止め、Flat Ringの上のスイッチを1クリックで実行します。

「全ブレード」は、テキストなどの別レイヤーが乗っている場合などに使用します。
上記同様、再生ヘッドを動かしながら、ブレードを入れたい部分で止め、「ブレード/全ブレード」のスイッチは2回クリックすることでクリップに乗っかっているテキストやレイヤーにも同じ位置にブレードを入れることができます。

「ショートカット」
Flat Ringの下のスイッチに登録してある「ショートカット」をクリックすると、ポップアップのリストメニューにて、よく使うショートカットをまとめてあります。
・コピー:「command + c」
・ペースト:「command + v」
・エフェクトをコピー:「command + option +c」
・エフェクトをペースト:「command +option + v」
・キーフレームを表示:「control + c」
・音量を上げる:「control + ^」
・音量を下げる:「control + -」
・基本タイトル挿入:「control + t」
・継続時間変更:「control + d」
・静止画作成:「Alt + f」

「基本操作」
簡単なキーボードの操作をピックアップし登録しています。
「削除」や「取り消し」「やり直す」などを入れています。あとは、「ネスト」ですね。
Final Cut Pro上で「ネスト」というのがあってるかわからないのですが、「新規複合クリップ」の作成をリストメニューに登録しています。

― DaVinci Resolve

Adobe Premiere ProとDaVinci Resolveを併用するのですが、前回、紹介をしたAdobe Premiere Proのプロファイルに登録しているものと基本的に同じ並びにしています。

[ Orbital Engine ]

クリエイティブソフトが違うので実行したいショートカットでもキーが違う場合があります。
例えば、「タイムラインの伸縮」だったら「control + -」で縮小、「control + ^」で拡大ができます。

次に「リップルトリミング」
DaVinci Resolveにはこの「リップルトリミング」のショートカットキーがないんです。
なので、Final Cut Pro同様、Davinci Resolveでもプログラムマクロを組みました!
デフォルトのショートカットキーにはないものなので、Orbital2の独自のプログラムマクロ機能によって実現できたショートカットになります。

[ Flat Ring ]

上記「リップルトリミング」と併用して使うのが、Flat Ringに登録した「編集点の追加」になります。いわゆる「ブレード」ですね!
DaVinci Resolveでは、「編集点の追加」は「control + b」で実行ができます。
例えば、選択ツールから一度ブレードツールに変更して、編集点を追加していくんですが、Orbital2を使うと選択ツールのまま、Flat Ringのスイッチを1クリックするだけで再生ヘッドの位置にブレードを入れていくことができるんです。
なので、この「ブレード」と「リップルトリミング」を併用することでカット編集が爆速になります。

「全画面切り替え」が意外と便利。
ショートカットキーは「control + f」で実行します。
どういう動作かと言うとプレビュー画面を全画面に表示させることができます。
これによって、映像を大きくプレビューさせ、確認ができます。
結構便利ですね!

― Adobe After Effects

[ Orbital Engine ]

基本的によく使うのは「タイムライン拡大/縮小」。
ショートカットキーは、それぞれ拡大なら「^」、縮小なら「-」になります。 スティックを下に倒して、ダイヤルを回転させることで「タイムライン拡大/縮小」を簡単に実現します。
本来であれば、タイムラインの左下にあるバーで調節するところをOrbital2だと一瞬で拡大/縮小を可能にします。

便利なのが「ワークエリア選択」。
「ワークエリア選択」では、イン点とアウト点をつけることができます。
ショートカットキーは、それぞれイン点が「b」、アウト点「n」になります。 レンダリングや書き出しの際にとても役に立ちます。

他に便利なのが「トリム」。
カットみたいなものなのですが、僕は「インポイントトリム」と「アウトポイントトリム」として登録をしています。 こちらはそれぞれ「インポイントトリム」が「Alt + [」、「アウトポイントトリム」が「Alt + ]」になります。

トリムしたい箇所まで再生ヘッドを移動させ、「インポイントトリム」か「アウトポイントトリム」を実行します。

[ Flat Ring ]

ここで一番使うのが「レイヤー操作」。
僕はポップアップのフリックメニュー に登録をしています。
特に使うのが「不透明度」、「回転」、「スケール」、「位置」です。
フリックメニュー に登録しているので、Flat Ringのスイッチを長押しして、変更したいパラメーターの方向にフリックするだけです。いちいち、ショートカットを覚えなくていいのもOrbial2の利点ですよね。

少し専門的な話しになってしまうのですが、キーフレームを打った時のイージーイーズについてもフリックメニュー に登録しています。ショートカットキーは、「イージーイーズイン」が「Shift + F9」、「イージーイーズアウト」が「control + Shift + F9」になります。
例えば、不透明度のキーフレームを2点打ちます。キーフレームを選択して、上記同様Flat Ringからフリックメニュー を表示して、実行したい「イーズイン」または「イーズアウト」の方向にカーソルをフリックすることですぐに付けることができます。

― Adobe Photoshop

[ Orbital Engine ]

Adobe Photoshopで一番使うのが、やっぱ「画面の拡大縮小」ですね。
ショートカットキーは、拡大が「control + ;」、縮小が「control + -」になります。
倒して回すだけで、「拡大/縮小」をどこでも一瞬で実行できます。

YouTubeのサムネイルの作成の際に多用するのが「文字サイズ変更」と「文字間隔変更」。
ショートカットキーは、「文字サイズ変更」の拡大なら「control + Shift + .」、縮小なら「control + Shift + ,」。「文字間隔変更」の間隔を広くするなら「Alt + Right(右矢印キー)」、間隔を狭くするなら「Alt + Left(左矢印キー)」になります。
リアルタイムで文字サイズを変更しつつ、間隔も調整できるのでめちゃめちゃ便利ですね。

あとは、「レイヤーの切り替え」というのも便利ですね。
単純にレイヤーを行き来することができます。
ショートカットキーは、上のレイヤーをアクティブにするなら「Alt + [」、下のレイヤーをアクティブにするなら「Alt + ]」になります。
より素早く編集したいレイヤーを選択することができます。

[ Flat Ring ]

一番使うのが「レイヤー複製」と「自由変形」。
ショートカットキーは、「レイヤー複製」が「control + j」、「自由変形」が「control + t」になります。
よく使うので、一番押しやすいところに配置しています。

あとは、覚えておいたほうがいいなと思うのが「レイヤー結合」。
ショートカットキーは、「control + Shift + Alt + e」になります。
4つのキーからなるんですが、こんな押しにくいショートカットキーでもOrbital2なら、1クリックで実行できます。
これを実行してみると新たにレイヤーが生成されます。このレイヤっていうのが、今まで作成したレイヤーをひとつにまとめたレイヤーになります。
なので、編集で失敗したとしても、結合した時点に戻れるといういわゆるセーブポイントみたいなものを作れるんです。これがめちゃめちゃ便利ですね。

― Adobe Lightroom Classic

先にFlat Ringの説明からしていきます。

[ Flat Ring ]

まずは「仮想コピー」。
ショートカットキーは、「control + y」になります。
「仮想コピー」とはなんなのかというとその名の通りコピーをしてくれます。 例えば、現像したい時に「仮想コピー」をしておくことで、後ほど比較したり、現像の種類を何パターンか作成することができます。

次に「現像へ移動」。
いちいちカーソルで現像を選ばなくても、Flat Ringを1クリックするだけで、現像に移動できます。ショートカットキーは、「d」になります。
写真を選択している際に、「現像へ移動」をクリックすることで、一瞬で現像画面に遷移することができます。

現像画面に遷移した後によく使うのが「現像前/後比較」。
ショートカットキーは、「_(アンダーバー)」になります。
これは何かというと、色味調整などした写真などの現像前・現像後というのを確認することができます。

[ Orbital Engine ]

よく使うのが「数値の調整」。いわゆる、パラメータの調整になります。
スライダーの移動になるんですが、ショートカットキーは、-に移動が「Down(下矢印キー)」、+に移動が「Up(上矢印キー)」になります。
基本的にパラメータの調整をする際、スライダーを動かすのですが、マウスでやろうとしてしまうといきすぎてしまったり、思ったところで止まらないことがあります。そんな時にOrbital2だと微調整が効きます。しかも、クリックする必要はなく、変更したいスライダーにマウスオーバーするだけで調整ができるので、とてもシームレスに作業ができます。

「パネルの表示/ 非表示」も結構使ってます。
ショートカットキーは、表示/ 非表示ともに「Shift + tab」になります。
これを実行することで、ほかのパネルを非表示にして、全画面で画像を見ることが可能になります。なので、より画像の詳細を知る・確認することができます。

Adobe Lightroom自体、あまりショートカットキーを使うイメージがないと思いますが、意外と便利なショートカットキーがあるので、良かったらぜひ使ってみてください。

【 最後に 】

▼ Rec Plusさんのオリジナルプロファイル
「Adobe Premiere Pro」「Adobe After Effects」「Adobe Photoshop」
「Adobe Lightroom」「DaVinci Resolve」「Final Cut Pro(Macのみ対応)」

上記クリエイティブソフトでお使いいただけるプロファイルをご提供していただきました!
Windowsをお使いの方は こちら
Macをお使いの方は こちら
※クリエイターの方からいただいたプロファイルのみを配布しているため、OSやキーボード配列によってはプロファイル配布がないものもあります。
ご了承ください。

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