【 イラストレーター : 灰葉 】面倒なショートカットキーを簡単に!?より感覚的に操作ができるデバイス!
ゲーム / vtuber / 書籍等のイラストやデザイン、Live 2Dを使用したアニメーションを駆使する新進気鋭のイラストレーター。
HP:Lapin gris
pixiv:灰葉
フリーランスのイラストレーターになって半年くらいです。
以前はゲーム業界で5年くらい働いていて、そこではイラストのほか、デザインや、UIなどゲームに纏わるグラフィック全般を制作していました。他には、個人の依頼でイラストを描くこともありました。
基本的には「可愛いイラスト」をひたすらに描いています。
同人ゲームだったり、最近だと音声作品なんかも受けています。
作品を販売する際に必要なイラストを描くところから始まり、サムネイル制作などのクリエイティブまで、今まで業界にいた経験を活かしてまとめてセットで受けさせてもらったりしています。
ゲーム業界で働いていた頃、老若男女問わずキャラクターを描いたり、WEBデザインや背景・グッズ・UIデザインなど色々幅広くやってきたので、どの分野もある程度知識があり柔軟に対応できると思ってます。
商業の高校に通っていて、そこで最初に商業デザインを学びました。
PhotoshopやIllustratorを使ってポスターを作ったり、コンペに参加したり、企業団体から学校用に課題をもらって作ったりして、そこでデザインの知識や3Dなども学びました。
その後ゲームグラフィックの専門学校に行って、2年生の終わりにあった制作展でインターンにスカウトされました。
なので3年生の頃は学校にはほとんど行かず、ずっとインターンに行っていましたね。そのままインターンから就職した感じです。
ゲーム会社ではイラスト制作業務はメインではなかったんです。
当時UIデザイナーが求められていたのもあって、会社の求人内容も「2Dデザイナー」という形で採っていましたし、色んなクリエイティブ業務をやっていました。デザイナーとして特化していく感じで勉強させてもらいましたね。
副業がOKだったので、個人的に受けた仕事でイラストを描くことはありましたが、会社ではたまにヘルプで描くくらいの感じで、ほとんど描いていませんでしたね。
ですが、会社を辞めるタイミングで「絵を描くこと」をメインに据えようと思ったんです。
フリーランスでデザインって仕事を取るの難しいなと思って。
どうしてもデザイナーって社内で抱えたいんですよね。でも、イラスト(の発注)は外へ出すんですよ。
フリーランスで生きていくならイラストのほうが仕事が貰える確率が高いし、「イラストも描くし、デザインもできますよ、どうですか」という形のほうが自分的には合ってるのかなと思って、そこからイラストを頑張ろうかなと踏み出した感じです。
なので一般的なイラストレーターさんとは少し違うかもしれません。私の思うイラストレーターさんって「イラストで自身を表現していける」方なんですが、私はどちらかと言うとゲーム会社で皆でコンテンツを作るクリエイターとして育ってきているので「誰かが作りたいものを一緒に表現する、作っていく」クリエイターとしての色が強いです。
人と一緒にものづくりをするのが好きなタイプですね。
なので個人の趣味絵を描くような「一人で表現するもの」は実はあまり得意ではないです。
気をつけているところは「顔を可愛く」というところでしょうか。とにかく顔重視ですね。
顔は描き終わってからでもめちゃくちゃ直したりしますし、ちょっとのバランスで2~3時間悩むことも結構あります。
とにかく顔が可愛くないと話にならないと思っているので、めちゃくちゃ力を入れてます。
あとは元々デザイナーをしていたこともあって、「デザインを入れる場所を用意」したり「どこでリリース」されるかまで考えて描くようにしていることが多いです。
イラストに関してはハイライト・反射光を入れる瞬間がたまらなく好きです。
イラストに命が吹き込まれる瞬間だと思います。
Live2Dは物理演算と言って髪などの揺れ物が自然に動くようにする設定があるのですが、それを弄って徐々に髪の毛がふわふわになっていく瞬間が好きです。笑
ただ人体を魅力的に見せるの難しいんですよね。
どうやったら色っぽく・艶っぽくみえるかなというのをずっと試行錯誤しています。様々な手法が存在するので、それをそれを自分の絵にどうやって落としこんだらいいかなと常に考えていますね。
なので塗り方や表現は割と毎回変わっているかもしれません。なるべく柔らかい・触りたいとか、ぷにぷにしている・ツヤツヤしているとか「質感」を表現できるように精進していきます!
集中してインプットすること、それを自分の絵にどれだけアウトプットしていくか。これを毎回大事にしています。
なので短期間でもポロポロと絵が変わるんですが、それだけ吸収できているってことだと思ってますw
毎日クロッキーをやったり、他のイラストレーターさんの描いたイラストの模写をやる時もあるんですが、仕事が詰まっていると中々出来なくて…最近はあんまりです。
ただ、コンテンツの吸収は忘れずやろうと思っています。
ストーリーだとか色んな体験を見ていきたいので、なるべくアニメやドラマなんかは毎日見るようにして情報を得たりとか。あとはイベントなんかもよく行きます。外に出たほうが刺激を受けやすいので、できる限りお出かけしようと思っています。
例えばバレンタインフェアに行ってみると、そこにはバレンタイン用に着飾られた装飾や、ポップ、パンフレットがあるじゃないですか。これがとても良い刺激になると思っていて、世界のデザイナーが作っている工夫に触れる機会だと思っています。「バレンタインのチラシを作ってください」と言われたときにピンクや赤を基調としたらデザインなら作れるけれど、青や紫のカラーを指定されたらその中でどうバレンタイン感を出そうか悩む人って多いと思います。
でもブランドカラーが青や紫のお店ってその中でもバレンタインをデザインされていますし、実際に印刷されたものを触るだけでもデザインを感じることができて、刺激の宝庫だなと感じます。
「生活は最大のインプット」ですね。外は出たほうが良いですw
別にイベントじゃなくても、それこそ近所のスーパーに行って期間限定のパッケージを見たりするだけでも楽しいと思います。
自分のコンテンツを作ってみたいです。
人と何かを作るのが好きなので、誰かと一緒にモノを作って、そのチームのオリジナル作品として出せたらなと。
媒体は広くマルチにできたらいいなと思っているので、それこそVtuberを作るでもゲームを作るでも…とにかく広く色んなことができるようなコンテンツが作れたらと思います。
PCはiMacの21.5インチです。
元々Windowsを使っていたんですが、仕事上Macじゃないと行けないタイミングがあって、それを機に自宅もMacに切り替えました。Windowsを使っていたころはSAIを使っていたんですが、MacにしてからはCLIPSTUDIOに移行しています。
あとはWacom Cintiq 13 HDを使っています。
元々板タブだったんですが、去年の6月頃に液タブに完全移行しました。
椅子や机なんかはニトリです。
液タブの下に敷いているものは、Amazonチョイスのモニター台みたいな、2000円しないくらいの安いやつです。
液タブってそのままデスクに置いてしまうと背中が丸くなりがちなので、ちょっと高さを上げたほうが描きやすいんですよね。これを敷いてから一日中座っているのが楽になりました。体への負担が少なくなるんじゃないかなと思います。
あとは個人的なおすすめがCanonのPIXUS iP110というプリンターです。
モバイルプリンターなので持ち運びができて、コンセントも要らず充電が持つ限り外でも印刷ができます。
名刺からA4までフルカラーで印刷できるので、去年買って一番テンションが上がったやつですw場所も取らずコンパクトです。
公式で用意されているCLIP STUDIOの推奨設定をまず使ったんですが、設定されているショートカットキーが多くて正直ちょっと戸惑いました。これをどうやってカスタマイズしようかなと1ヶ月くらい登録しては変更してを繰り返して、自分にとって使いやすいプリセットにしていきました。
・画面回転
・戻る
ですね。
あとは複雑なショートカットキーやキーボードで押しづらい位置にあるようなキーを割り当てたら、とても楽になりました。
左手デバイスに元々慣れている人ならすぐに覚えられると思うんですが、自分は覚えられる最小限からまず始めていって、使いやすい範囲で使っていくところから始めました。
ペンタブレットの筆圧調整みたいな感じの感度設定ができるといいなと思いました。
手の大きさや指の長さって人それぞれなので、その人から見た視点での上下左右の位置などを最初に設定できたら、より使いやすくなるかなと。
ショートカットキーを使っていない人はOrbital2を使ったほうがいいと思います。
あとキーボードのショートカットキーを覚えられない人とかは、こういうデバイス使うことで使いやすくなると思います。
左手デバイスそのものに興味があったり、現状に使いやすさを取り入れたいなら左手デバイスはおすすめです。
より感覚的に操作できますし、ちょっと面倒なショートカットキーが簡単に打てるのは良いですね。
▼ 灰葉さんのオリジナルプロファイル
「CLIP STUDIO」にて、お使いいただけるプロファイルをご提供していただきました!
Macをお使いの方は
こちら
※クリエイターの方からいただいたプロファイルのみを配布しているため、OSやキーボード配列によってはプロファイル配布がないものもあります。
ご了承ください。