レディープレイヤーワンに関わったグラフィックデザイナーが感じた Orbital2 とは?
Ambrogio BergamaschiさんはSF映画やゲームに登場する架空のユーザーインターフェイス制作をする、グラフィックデザイナーとして活躍しています。テリトリースタジオ(※)に在籍してからは『Ghost in the Shell』や『Pacific Rim: Uprising』等の大作映画の製作に関わりました。
スティーヴン・スピルバーグ監督の下製作され、世界中で大ヒットした『Ready Player One』(2018年公開)では、映画のメインの舞台となるVR空間オアシスの中に出現する100個以上のロゴをデザインしました。
※ テリトリースタジオ : コマーシャル・ゲーム・映画など様々な映像作品における3Dグラフィックを制作しているスタジオ。
製作に関わった主な作品
『Blade Runner 2049』- Alcon Entertainment
『Ghost in the Shell』- Paramount Pictures and DreamWorks Pictures
『Pacify Rim: Uprising』- Legendary Entertainment
『Ready Player One』- Warner Bros and Amblin Entertainment
『Human Experience In Year Million』- National Geographic
私はちょうど一年前にテリトリースタジオで仕事を始めました。
それ以来様々なタイプの仕事やいくつもの大きなプロジェクトに携わって来ました。
映画のための架空のユーザーインターフェースで有名なので、私は映画の架空のユーザーインターフェース用のグラフィック言語を開発するために、グラフィックデザイナーやモーショングラフィックデザイナーとして参加してきました。
『Ready Player One』は大変良い例でした。
この映画は少し特別で、映画の舞台となる、オアシスワールドの中で架空のユーザーインターフェースが多数登場し、私たちは100個以上のロゴをデザインしました。
Orbital2を使い始めたときの数時間は難しかったですが、すぐに普段やっていることの延長のように使えるようになりました。
それは私が思っていたよりも遥かに簡単でした。
Orbital2の利点の一つはキーボードで行えるほとんどのことが手を大きく動かさず、Orbital2を握っているだけで出来るということです。
大きな動きが不要で、手の中にキーボードがあるように感じられます。
ショートカットキーを探す時、頻繁にキーボードを見なければいけません。
でもOrbital2は8つの異なる動きだけで、私が求めるすべてのことが出来るのです。
より深く知るためにはもっと時間が必要ですが、明らかに私のワークフローを最適化すると思います。
Orbital2が他にも幅広いソフトと相性良く活用できると強く感じました。
私はAfter Effectで使って見たところ使い勝手が良く、カスタマイズが無限にできる可能性を感じていて、様々なソフトで多用できると感じました。
例えば、私はPhotoshopを頻繁に使用していますが、イラストレーターにとっても大変良いツールだと思います。
Orbital2のお陰で私はよりデザインに集中でき、一歩作品に近づける。
まるでモニターの中にいるように感じられ、それが制作に良い影響を与えると思います。
Orbital2のようなジェスチャーによる入力デバイスは私たちが従来使ってきた入力機器に置き換わると思います。
私がグラフィックペンやグラフィックタブレットを使い始めた時、それらはデザインや描画用の道具だと思っていました。
しかしながら数週間経つとWebブラウジングに使ったり、完璧に私が毎日使っているマウスから置き換わってしまいました。
たとえ当初の想定であるイラストレーションやアニメーションを描いたりという目的ではないにも関わらず。
このような私の経験からしてもこういったタイプのデバイスに大きな可能性を感じますし、これまでの物をカバーしつつも新たな可能性を切り開いてくれると信じています。