2019/12/17

【 イラストレーター : ニリツ 】作業ごとにプロファイルを分けて作業効率UP!

【 今回のクリエイター 】
ニリツ | Niritsu

イラストレーター / 小説やライトノベルの挿絵などを多数担当。青い鳥文庫「異能力フレンズ」, 電撃文庫「吸血鬼に天国はない」, GA文庫「処刑少女の生きる道」, GA文庫「ダンまち外伝ファミリアクロニクル」等。
最近では、小説家として、LINEノベル(著・絵)「横濱SIKTH」を発売し、多方面で活躍中。
HP: ニリツハイハン
Twitter: ニリツ
pixiv: ニリツ
pixivFANBOX: ニリツ

■ 小説やライトノベルの担当挿絵
青い鳥文庫 「異能力フレンズ」
電撃文庫 「吸血鬼に天国はない」
GA文庫 「処刑少女の生きる道」
GA文庫 「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル」

【 普段のお仕事 】
ー 普段、どんなクリエイティブ作業をしていますか?

GA文庫「処刑少女の生きる道」、電撃文庫「吸血鬼に天国はない」などの、ライトノベルや小説のイラストを描いています。
また、GA文庫「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル」の最新刊が2019年12月5日に発売になるのですが、そちらのイラストも手掛けています。

もともとデザイナーからイラストレーターになったのですが、最近は自分で小説も執筆しています。

ー 小説も書かれているんですか?

小説の執筆は、担当編集者からやってみないかと言われて書き始めたのですが、予想通り大変でした(笑)

小説の執筆には、「…」など点々の付け方や文字数の制限、プロットを作るのに必要な情報を揃えたりなど、小説特有のルールが沢山あります。 イラストを描く時に、CMYKなのかRGBなのか、サイズはいくつなのか、を確認して制作するのと同じですね。

ー 次はどのようなクリエイティブ作業にチャレンジしたいですか?

どんな形でもずっと「モノをつくっていきたい」と思っています。

10・20代の頃に自分には「才能がない」と気づいてしまって、自分がいわゆる「モノを作る」人たちとは全く違う、通用しない人種なんだと痛感してしまった時期がありました。
でも、這いつくばってなんとかやってるうちに、いつの間にか自分が「モノを作る」人間になっていたんです。
すごい人間ではない自分の一生の目的として、「モノを作る」人間で居続けることができたら自分を許せる。

なので、イラストでも小説でも、片っ端からモノを作って、それを続ける。人生の目的のために今、色々やっています。

ー 未来のクリエイターに一言お願いします

仕事がもらえる絵を描ける技術を習得するのは難しいですよね。
専門学校の講師もやっているんですが、例えば練習をしないでも突然ヒットしたりデビューできるのではないかとか、そういった希望を持ってしまっているせいで練習が辛そうな子が多い印象です。
気持ちはとても分かりますが、逆に、「恵まれた才能がなくてもきちんと練習して必要なものを身につければプロになれる」というのが僕の持論です。
ちなみにそれを書いた本を出してます(笑)

なので、諦めずに折れずに頑張ってほしいなと思っています。

【 ニリツさんの作業環境 】
ー 普段お仕事をされている環境を教えてもらえませんか?

基本液晶タブレットで作業しています。
画面サイズの拡大縮小にフットペダルを使っています。

右手でペンを持ち左手でキーボードを操作しているなかで、拡大縮小は画面の右上に手を持っていかなければならず、それがストレスでした。 フットペダルは複雑なことはできないのですが、シンプルに拡縮のボタン2つだけなら足で踏み分けが可能です。
それと、僕はドラムをやってるので足を使うことに抵抗がなかったというのも理由です(笑)

あとはブラシサイズの変更などにPowerMateを使っています。
以前はゲーミングキーボードも使っていたのですが、普通のキーボードに慣れていた頭では使いこなすのが難しくて、その点PowerMateはシンプルな構造だったので、導入が楽だったというのがあります。
※ PowerMate:USBマルチメディアコントローラー

【 Orbital2について 】
ー Orbital2を使ってみてどうでしたか?

正直これは慣れないと難しいなと思いました(笑)。 操作ミスがまだ多いので、克服したいです。
それでいうと、ボタンに凸シールつけてみています。 手のポジションに合わせて上面と側面に分けて貼っています。

もう一段小さいシールを探して試してみたいと思います。

下書き・レイヤー分け・塗りなど、作業ごとに使うショートカットキーが全然違うので、プロファイルを分けています。
どんな作業でも使う画面拡縮のようなキーは全てのプロファイルに割り当てていますが、それ以外は作業に応じて変更しています。

あとは、選択範囲を塗りつぶして選択解除・色調補正(Ctrl+U)など、操作が二段階あるものをフリックメニューに入れています。
選択→塗りつぶし→選択範囲を解除…のような、一連の作業がワンアクションで出来る(マクロ機能)が、とても便利だと思いました。

【 最後に 】
ー 左手デバイスを使ったことがない人に対してのメッセージなどあればお願いします。

「回転」という普通のキーボードには無いものがOrbital2にはあるので、便利さがハマるようであればチャレンジしてみてほしいなと思います。 あと、「傾倒」は他の左手デバイスでは見たことがないので、使いこなせればとても有利だと思います。
今までになかった操作性はとても期待できますし、それに自分も慣れていきたいと思います。
若い方で、キーボードに不慣れだったり、ショートカットキーを覚えるのが大変だという方にもおすすめです。

▼ ニリツさんのオリジナルプロファイル
「SAI2」にて、お使いいただけるプロファイルをご提供していただきました!
Windowsをお使いの方は こちら
※クリエイターの方からいただいたプロファイルのみを配布しているため、OSやキーボード配列によってはプロファイル配布がないものもあります。
ご了承ください。

※本インタビューはご理解いただきやすくする目的で、一部言葉使いの修正や語間の補足をいれさせていただいております。
その他他社のサービスに関する内容につきまして、様々な事情を考慮し省略させていただいている部分がございます。
内容の趣旨を変えるものではございませんのでご了承下さい。

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